電子部品の種類や一覧を広く浅く知る入門書なら「電子部品ハンドブック」がお手軽

  • 電子工作をやっている方や興味がある人
  • 電子工作に個人的な趣味として全く興味ないけれども、仕事が組み込み系で電子部品を知らないといけないから勉強が必要な人

そういう方は、

「電子部品ハンドブック」

をさらっとでもいいから読んでおくと、とても役に立ちます。

私自身は、組込みシステムのエンジニアとしてソフトウェア開発をメインに仕事をしています。組み込み系の仕事をやっていますが、ハードの方は詳しくありません。

回路図の中に、ダイオードとか、トランジスタとかが出てくるとよくわからない。

その部品が、何の役目をしているのかよく分からないということがよくあります。

そういうコンプレックスを取り除くための1冊として、本書を手に取りました。

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ボードによく使われる電子部品の一覧が知れる本でした「電子部品ハンドブック」

本書は電子工作やボード作製でよく使われる部材である、

  • 抵抗
  • コンデンサ
  • コイル
  • ダイオード
  • トランジスタ
  • アナログ IC
  • ロジック IC
  • その他、入出力部品

について、それぞれこんな種類の部品があって、こんな特徴をもっているということを広く浅く教えてくれます。

本書の読者ターゲットとして意識しているのは、

  • 趣味で電子工作をやられている大人
  • 親子で電子工作をしようと思っているけれども、電子系に詳しくない親さん

です。

なので、仕事でバリバリ組み込み系や電子系をやっていない人にも、比較的とっつきやすいと思います。

書籍「電子部品ハンドブック」からメモった3か所

では、以下は私が仕事で必要だから、メモっておこうと思って本書から引用した箇所の記録です。

本書はこんな内容が書かれているんだな、というのを参考として本記事に載せておきます。

1つ目がダイオード。

電子部品ハンドブック1

ショットキーバリアダイオード(schottky barrier diode)と、

ツェナーダイオード(zener diodes)の違い。

この2つ、回路図上で示される記号が似ていて、役割や特徴がどう違うの?

って、わかっていませんでした。

本書の8ページと9ページに、写真とともに特徴が書いてあります。

  • ショットキーバリアダイオードは、順方向電圧が低くスイッチング特性が良い。
  • ツェナーダイオードは、逆電圧で一定の電圧で安定する。

簡潔にこんな違い。

あとは、実際にどんな回路図の場所でこの部品が使われているかは、その時に確認して、理解するようにしましょうって感じで、なんとなくこの2つの部品の違いを知っておくだけでも、まずは本書を読んだ意味があると思っています。

2つ目。

77ページ。

電子部品ハンドブック2

コイルについて書いてあります。モータ関連の業務をするときに必要な基礎知識が書いてあります。

コイルが磁場と電流の相互作用をしており、その仕事の大きさをインダクタンスと言って、単位がヘンリーで表せる。

3つ目も、モーターを動かすときに必要となってくる部品。MOSFET.

電子部品ハンドブック3

129ページの説明

MOS FET はハイインピーダンスであるという説明。

FET 自体もゲートの入力抵抗は10の8乗から10の12乗Ωと高いのですが、

さらに入力抵抗が高くて10の12乗から10の14乗Ωの特性が MOS FET となります。

ただし、この入力抵抗の高さが弱点にもなり、ちょっとした静電気でも壊れてしまいますので取り扱いには注意しましょう。

MOS FET って、入力抵抗が高い。入力抵抗が高いということは、ちょっとした静電気などのノイズでもダイレクトに MOS FET に影響を与えてしまう。

MOSFETは入力抵抗が高くて壊れやすい。

こういうポイントをなんとなく覚えることができます。

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まとめ

「電子部品ハンドブック」

一つ一つの部品の特徴について詳しく書いてあるわけではありません。

でも、その辺がちょうど良いのです。

あまりに一つの部品に詳しく書きすぎて、深掘りしすぎると、全体が見えなくなってしまう恐れがあります。

電子工作の初心者の方や、

仕事で電子系をやっているけどもハードに詳しくない方が、

ボードでよく使われる部品の一覧、全体像をさらっとさらっと知るために本書を読むそういう使い方がおすすめと感じました。

--------------
ソフトができて、ハードもそこそこ分かるっていう人になれば、

仕事の幅が広がります。言い方を変えると、今の職場環境を変えたいなと思っても、

比較的転職しやすくなります。

では、組み込み系、電子、電気系のエンジニアの求人は、具体的にどんな人材が求められているのか?

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