システムエンジニアは基本、社内での業務です。
これが当たり前と思えば、ある意味、楽なものなのですが、私なんかは、時々出張がないと
「面白くないなー」
「仕事がつまらないな」
と思います。
私はこれまでの勤務地が、
最初は、東京のど真ん中のオフィス、その後は東京の郊外、そしてその後にまた転勤で、地方都市の田舎に勤務地が変わりました。
今も、その田舎での勤務が続いています。
完全に外の世界から隔離された状態で、日中は外に出られないし、外からの情報が得にく環境です。
ずーっと毎日、同じ室内で勤務するのが嫌になって会社が嫌になった時、どうすれば良いのでしょうか?
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目次
いきなり、転職だなんて大冒険しなくても試してみる方法がある
すぐに思いつくのが、転職かもしれません。
別の会社に行って、出張がある仕事をする。あるいは、首都圏の勤務になれば、外に出る機会が多くなるかもしれません。
今、ツイッターなどのSNS上では、やたらと転職を勧めたり、会社なんか辞めてフリーに働く!自由人。
などの言葉をよく見掛けます。
でも、安易にむやみに転職サイトをお勧めするようなことは、私はしません。
転職、別の会社に行くというのは、本当に本当に最後の最後の手段です。
いきなり、そんなに冒険しなくても、もっと身近に解決方法があるかもしれません。そこから探ってみるのがよいでしょう。
その方法とは、
まず、社内でなんとかするということです。
どうやって?
エンジニアの一般的な特性として、
人とのコミュニケーションが苦手
という人が多いです。
エンジニア集団の中にいるあなたであれば、程度の差こそあれ、なんとなく分かると思います。
12時間、パソコンと向き合って仕事をするのは得意だけれども、ちょっとした来客の対応や、ちょっと外へ出る仕事なのに、それが苦痛という人が多いものです。
年に一回、半期に1回くらいは、上司との査定面談がありますよね?
その時に毎回言い続けることです。
「外に出るエンジニアになりたい」
「現地で顧客サポートが出来るエンジニアになりたい」
「製品の拡販にも携われるエンジニアになりたい」
こんなことをいうのです。
職種名でいば、技術営業、セールスエンジニアといったところでしょうか。でも、その辺りの用語の定義は明確ではありません。
「ソリューション提案が出来るエンジニア」
という言い方でもいいかもしれません。
とにかく、上司に伝える思いは、
「外に出て活躍出来るエンジニアになりたい」
ということです。
エンジニアの場合、これって、結構簡単になれるものです。
私は、30代になってから、もっと外に出ていきたいという思いが強くなったため、
上司との面談の度に、
「外に出たい」
という思いを目標面談の「長期的な目標」の欄に書き続けました。
今では、エンジニアでありながら、出張の機会は多い方です。
外に出てお客さんと会うような役割は、積極的に私に仕事が回ってくるようになりました。
私の場合、国内だけなく、海外にもガンガン行きたいとも言っていました。
30代になってからは、中国、韓国、台湾、そしてアメリカの海外出張も行かせてもらえるようになりました。
「出張がなくてつまらない」
そんな理由であれば、転職という大冒険をせずに、リスクがかなり低い状態で「つまらない」状況から抜け出せる可能性があります。
だって、ほとんどのエンジニアが
「外に出るのが嫌い。人に会うのが嫌い」
なんですもの。
むしろ、エンジニアの中では、「外に出たい」というだけで会社から重宝がられるはずです。
それでもやっぱり、社内にいてはらちが明かないとなれば、
社内での職種転換、ちょっとした方向性の転換がやっぱり無理であれば、仕方がないので転職を考えることになると思います。
「外に出る仕事がしたい」
そういう場合の転職には、大きく2つあります。
1つは、同じ業界内で転職をする。
もう1つは、全然別の職種、業界に転職する。
それぞれ、メリットとデメリットがあります。
エンジニアが同じ業界・職種へ転職する場合
ベースとなる知識はあるので、転職先に会社に入ってから、馴染みやすい。仕事はやりやすい。
ただし、同じ業界・職種ということは、今度も同じく、出張など、外に出る機会がない仕事に就く可能性も高いです。
同じ業界に行くのであれば、
「私は、エンジニアとして、ガンガン外に出たい」
と言ったことを面接時からアピールするべきです。
そうしないと、転職する意味がありません。
エンジニアが「外にバリバリ出られる」別の業界・別の職種へ転職する場合
これまでの経験がほとんど役に立たないかもしれません。
これまで社内でずっとゴリゴリとソースコードを書いてきたような方は、
- ベースとなる知識を新たに身につけないといけない
- 対人関係、交渉スキルも当然のように磨いていかないといけない
ダブルで新しいことに取り組まないといけません。
そのリスクを負って全く新しい仕事に転職できるかどうか?
20代ならばあまりリスクはないかもしれません。転職先の会社からも、
「若い人材だから、これから会社で慣れさせればよい。育てればよい」
と思ってもらいやすいからです。
30代前半でまだまだギリギリセーフか?
私のように、もうすぐ40才到達、といった年齢の場合、いきなり別の業界、しかも別の職種に転職というのは正直やめたほうがいいと感じます。
「やってみなきゃ分からないじゃない?」
という意見はその通りです。
でも、実際、その人の能力が高いか低いかに関係なく、「年齢」は重要な要素です。
よく考えてみてください。
40歳で別の業界に入って、会社では仕事ができない状態。その中で、新卒からその会社にいる20代後半の若者の方が、仕事の知識があるんですよ。できるんですよ。
「教えてください」
と頭を下げることはできますか?頭を下げて、親切に教えてくれる若手に出合えればまだマシです。
特にエンジニアだった方はプライドが高いし(実際、プライド高いでしょ?w)、
そもそも、コミュニケーション能力が高くない人が多いです。そんな方が10歳年下の人に頭を下げて、素直に教えを乞うことが出来るでしょうか。
何がいいたいとかと言うと、
まず、そんな転職後のシーンを想像してみることが大事だと思うのです。
想像をしてみて、
「そんなんなるくらいなら、やっぱり、今の会社のままでいたほうがいいな」
と少しでも頭によぎったのならば、私は今の会社にいるべきだと思います。
転職はあくまで、最後の最後の切り札
転職後の自分の姿を想像してみても、
「やはり転職した方がいい」
「どう考えても、今の会社ではもう嫌だ。限界だ」
と思える方は、そこでようやく転職を考えるのがよいでしょう。
では、次に、どんな転職サイトを通じて転職活動をするのがよいのか?
「外に出られるエンジニア」
として転職するのに適したサイトはあるのでしょうか?
有名どころでは、リクナビネクストやマイナビなどがありますが、そういったサイトはわざわざ私が言わなくてもみなさん当然ご存知だと思います。
一般的にはあまり知られていない転職活動の方法について、
18年間エンジニアとしてやってきた現役SEの私が自ら調べた内容をお伝えしていきます。