組込みソフトエンジニアとしての心構えや将来どんな勉強が必要かがわかる本「半導体この成長産業を手放すな」

知らなきゃヤバい半導体 この成長産業を手放すな1

こんにちは、組み込みエンジニア歴20年のHARUYAです。

  • 組み込みソフトエンジニアとしてこれから働く人
  • 組み込みソフトエンジニアになりたいと思っている新卒の学生さんや第二新卒の人

におススメの本です。

今後、どのような心持ちで、組み込みエンジニアとして仕事すればいいのか?

将来的に何に力を入れて勉強すればいいのか?

が分かる本です。

一度読んでおいて損はないです。

それが、

「知らなきゃヤバい半導体 この成長産業を手放すな」↓

津田健二さんが書かれた本です。

本書のタイトルは、「半導体」がメインですが、

組み込みエンジニアは半導体と切り離して考えることはできません。

なので、半導体の会社に所属していなくて、組み込みソフト開発の会社に在籍している人も読む価値ありです。

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組み込みソフトエンジニアはソフトだけやってればいいってもんじゃない

本書が書かれたのは、2010年。

今から約10年以上前の本です。

が、組み込みエンジニアとして2021年以降も、

どのような分野、どのような心構えで勉強して仕事していけばいいのか?

組み込みエンジニアとして自分の仕事領域のどこを広げた方がいいのか?

っていうことは、10年経った今でも基本は変わっていません。

だから、10年前の本でも、読んだ方がいいと感じる一冊です。

一言で言うと、

「組込みソフトエンジニアとして、ソフト開発だけやってればいいという考え方はNGですよ」

っていう考え方を教えてくれます。

もうちょっと抽象度の高い言い方をすると、

「会社員、サラリーマンとして雇われている人で、

会社や上司から言われたこと、与えられた担当分野の仕事だけやってればOKという考え方は、

組み込みエンジニアとして成長しない」

ということを教えてくれます。

では、具体的に書いてある箇所をピックアップしておきます。

組み込みエンジニアもお客さんからお金をもらってはじめて価値があることを知る

知らなきゃヤバい半導体 この成長産業を手放すな2

31ページです。

日本と世界の半導体企業の一般論としての比較が書いてあります。

エンジニアとして注目すべきところは、戦略について。

日本は、技術志向が強い。一方、海外はマーケティング思考が強い。

民間企業のエンジニアであるからには、

お客さんからお金をもらって、利益を出すことで、はじめて価値のあるエンジニアと言えます。

いくら素晴らしい技術やスキルを持っていても、それがお客さんが求めているものでなければなんにも価値がないということ。

そんなことを教えてくれます。

エンジニアとして、技術を追求する。自分が疑問に思ってることを深く深く、掘り下げていくことはもちろん大事です。

が、最終的にはお客さんに気に入られ、お客さんからお金をもらえないと

意味がない。

別の言い方をすると、サラリーマン精神で組み込みエンジニアになっちゃダメということ。

アナログ技術(ハードウェア)にも強い組み込みソフトエンジニアになれると最強

組み込みソフトエンジニアって、ソフトが書けりゃあいいってもんではありません。

デジタル時代の中で忘れがちな、アナログ技術に強いと最強です。

58ページを引用します

電気的な信号処理はデジタル、人間に近いところはアナログ

(途中省略)

デジタル製品を気持ちよく使えるようにすればするほど、

人間に近いアナログ技術が必要とされるのです。

アナログ技術を捨ててはいけません。

アナログ技術は、

デジタル回路の周辺、入出力部分、電源回路などでは、

必ず必要となります。

94ページも引用しておきます。

何か一つの電子機器を設計する場合には、

全体を俯瞰し、アナログ部分、組み込み部分、入出力部分、とすべての知識が必要となります

全ての分野の知識に精通することなんて、

もちろん一人では無理。

勉強する内容って限りがないので。

でも、意識として、

「自分の業務範囲をソフトウェアだけ」

と限定してたら、組み込みエンジニアとは伸びませんよ。

ということですね。

組み込みソフトウェアエンジニアは、ハードウェアエンジニアより軽視されがちかもしれないけど

本書「知らなきゃヤバい半導体 この成長産業を手放すな」は、

半導体がメインテーマの本であるにもかかわらず、

組み込みソフトの重要性に書かれている珍しい本です。

普通、ハード寄りの本って、ソフトウェア(ファームウェア)は軽視されがちなのに。

今の時代、ハードウェア(デジタル回路)では差別化ができる時代ではないので、

アナログ回路、および、ソフトウェアが重要である。

本書では、このことを10年前に言ってますが、2021年の今でも、

アナログやソフトが重要っていうのは、

もちろん変わっていません。

組込みソフトエンジニアって、将来的にも重要で、重宝されることは間違いないってことが、

本書を読んでも理解できます。

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まとめ

書籍「知らなきゃヤバい半導体 この成長産業を手放すな」で知ることができるのは、

組込みソフトエンジニアは、これからも重要な仕事として残り続ける職業。

ただし、ソフトだけできればいいっていう考え方は持たない方がいい。

アナログ技術を中心にハードにも強い組み込みソフトエンジニアになれれば最強

ってことです。

サラリーマン精神で組み込みソフトエンジニアやってたら、大したエンジニアになれませんねって話でした↓

--------------
ソフトができて、ハードもそこそこ分かるっていう人になれば、

仕事の幅が広がります。言い方を変えると、今の職場環境を変えたいなと思っても、

比較的転職しやすくなります。

では、組み込み系、電子、電気系のエンジニアの求人は、具体的にどんな人材が求められているのか?

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