組み込みソフトエンジニアのHARUYAです。
ダイオードが直列に入っていたら、電圧がどうなるの?
って話。
先日、お客さんが設計した回路図を見ていたら、ダイオードが直列に3個つながっていました。
それに対して、回路図に詳しい上司が
「こんなところにダイオードが入ってちゃだめじゃん。」
とだけいいました。そして、答えは言わずに、なぜダメなのか私に考えさせたのです。
なぜダイオードが入っているとダメなのか?
ダイオードが入ると電圧が降下する
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ここでは回路構成の話は説明しませんが、ダイオードが入っていると電圧が落ちる(降下する)という理由で上司がダメといったことをあとから知りました。
電子回路の基礎を学んだ人は、
「なんだ?そんな基本的なことも知らないの?」
と思うはずでしょう。
でも、ソフト屋って、こんなことも知らないものなのです。
回路にダイオードが直列に入っていると電圧が落ちる。
知らないものなんです。
で、ダイオードが直列に3つ入っているとどうなるか?
基本的には0.6V程度と覚えておけばOK。
ダイオードのデータシートに、順方向電圧と書いている箇所があります。
ここに、「〇〇A電流を流したときに降下する電圧」のスペックが書いてあります。
基本的には0.6V程度の電圧降下と覚えておけばいいのですが、ある数Aとか5Aとか多くの電流が流れた場合は、1Vとか2Vとかの電圧降下するといったスペックです。
仮に、ダイオード個につき2V電圧降下する場合、ダイオードが3個直列につながっていたら6Vも降下することになります。
ダイオードが入ると0V(GND)に落としたいのに落ちない
逆の意味で考えた場合、0Vまで電圧を下げたいのに、ダイオードが間に入っているために0Vまで電圧が下がらないといった問題になることもあります。
ダイオードの順方向電圧が2Vであった場合、6Vまでしか下がらないということもあり得るのです。これでは、電圧をLowにしたい時にLowにできないので、致命的ですね。
ソフト屋はこんなことも知らない。
ダイオードが入るとダイオードの前後に電圧差が約0.6V程度出る。
これだけでも覚えておくと、いざというときに役に立ちます。細かい話は、その時に調べたり、周りの詳しい人に聞けばいいので。
下記のサイトが分かりやすく説明していただいていました。
勉強になりました。ありがとうございます。
参照元:https://detail-infomation.com/diode-forward-voltage/
参照元:
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