「めっちゃ頭使って仕事頑張ってるのに」
「こんなに夜遅くまでやってるのに」
「土日も関係なく仕事もしてるのに」
何でこの給料なん?
こんな給料なら、もっと他に楽な仕事があるんじゃないの?
残業で深夜帰りの電車の中、「ふぅ」とため息をつきながら、スマホのヘッドホンを耳に入れながら、酒臭いおじさんの隣の席で居眠りして帰宅する日々。
疲れているときほど、そういうことを考えることが多くなります。
で、ところで
「俺の給料って、一般的なSEの中では高い方なの?安い方なの?」
といったことが気になるものです。
- システムエンジニアの年収相場、平均年収、中央値はどのくらいなのか?
- 20代~50代まで、年齢別でどれくらいの収入が一般的なのか?
- 平均年収のデータを見て一喜一憂しない方がよい理由
について書いていきます。
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エンジニアの平均年収は目安程度に。結局、中央値の年収はいくら?
よく大手の転職サイトに「ITエンジニアの平均年収」というのは載っています。
そのデータの基として、大手転職サイトの場合は、独自でアンケートとった結果が載っていたり、過去のデータを集計したものなどが載っています。
これはこれで参考になるのですが、ここでは、信用できるデータの1つとして国(経済産業省)が行っている調査「平成29年度 IT 関連産業の給与等に関する実態調査結果」というレポートからITエンジニア(システムエンジニア)の年収相場を調べてみました。
引用元:経済産業省「平成29年度 IT 関連産業の給与等に関する実態調査結果」
https://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf
すると、
- 20代平均:413万円
- 30代平均:526万円
- 40台平均:646万円
- 50台平均:754万円
これが平均年収のようです。
ただし、これには注意が必要です。
あくまで、平均値です。
このグラフを見れば分かるように、20代でも1000万円を超える人もいます。一方で、下には150万円の人がいます。
何が重要なのかと言うと、この年収範囲の中央値はいくらなのか?
平均値は、年収が高い人が平均値を押し上げている可能性もあります。実は、ごくごく一般的なエンジニアの年収(中央値)は、この平均年収よりも小さく見積もった方がよいかもしれません。
そう仮定した場合、おそらくこれを読んでいる方の半分以上の方が
「えっ、20台でこんな平均年収なの?」
「30台で526万円?おれ、400万円しかないで」
といった感想を持ったことになります。
この経済産業省のデータの分布を見ると、平均値よりも高い方のグラフの長さが長いことから、一部の高年収の人が、平均値を押し上げている可能性は十分に考えられます。
と考えると、ごく一般的なエンジニアにとって、自身のもらってる年収は、平均年収よりも低くて当たり前なのかもしれません。
経済産業省の上記のグラフをよくよく見たら、平均値以外にも、75%値と25%値が書かれておりました。
- 20代:上位75%の人は、450万円。下位25%の人は、350万円
- 30代:上位75%の人は、650万円。下位25%の人は、350万円
- 40代:上位75%の人は、750万円。下位25%の人は、450万円
- 50代:上位75%の人は、950万円。下位25%の人は、450万円
※例えば、「30代で350万円以下の人が25%」いることが読み取れます。
時間単価で年収を見た方がよい。365日働きづめで1千万円稼いでいるのかもしれない
また、このデータを参考にするとしてももう一つ問題があります。
「どのくらいの量(時間)働いてこの年収をもらっているか?」
は、データからは読み取れないという点。
もしかすると、1000万もらっている人は、土曜日、日曜日休みなく働いていたり、毎日朝の9時から11時まで働く生活をしているかもしれません。
残業月に100時間とか。
逆に、年収150万の人は、スポットの業務(フルタイムではない)をやっているのかもしれません。年間の労働時間自体はもしかすると少ないかもしれない。
結局は、1時間単価あたりで算出しないと
「年収は妥当か。高いのか、低いのか?」
ということは安易に言えません。
(もちろん、同じ仕事のボリュームであっても、人の能力の違いによって労働時間が大きく変わるでしょう。話がややこしくなるので、ここでは考慮なし)
ちなみに、私の今の仕事は、裁量労働制です。いくら残業しても完全に固定給。ここ最近は、朝8時半から夜の10時頃まで働いていますが、定時の5時帰りをしても給料は変わりません。
そういう意味では、私の時間給は5時定時帰りしているおじさん連中より割安です。
まとめ
エンジニア全体の年齢別の平均年収データはあくまで目安程度。
ここで言いたいことは、「自分の今の年収」と「平均年収データ」を単純比較して一喜一憂して、すぐに転職なんて早まり過ぎない方がよいということです。
「給料は平均年収データより高くないけれども、残業はそんなに多くないし、人間的なライフスタイルが送れているからそこそこ満足」
という人もいるでしょう。
一方で、
「年収は高いけど、休みがないじゃない。彼女も出来ないし。俺の人生なんなの?」
という人もいるでしょう。
結局は、年収という数字だけで判断は出来ないことですね。
追伸:
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