FOC制御のパラメータ設定の1つである磁束(ウェーバー)のパラメータの求め方を書きだします。
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FOC制御の磁束の実験的な求め方
ノーロードテスト:
- モータを任意の一定の速度(例えば、定格速度)で回転させます。
- モータ端子間の電圧(バックEMF)を測定します。
- 回転速度をラジアン/秒で知っている場合、磁束Φは以下のように求められます:
Φ = VEMF / (ω × Ke)
ここで、VEMF は測定されたバックEMF、ω はモータの角速度(ラジアン/秒)、Ke はモータのバックEMF定数です。
DCテスト:
- モータを静止状態にします。
- モータの一方の端子にDC電源を接続し、他方の端子を開放状態にします。
- 電流を徐々に増加させ、ロータが動き始めるまでの電流値(飽和電流)を記録します。
- この飽和電流でのモータの磁束は、以下のように求められます:
Φ = N × Ld × Isat
ここで、Ld はモータのd軸の誘導、Isat は飽和電流、N はモータの巻き線数です。
注意: これらのテストは、モータの仕様や設計、使用状態によって結果が異なる場合があります。安全に実施し、必要な場合は専門家の指導のもとで実施することを強くおすすめします。
実際の適用には、詳細な仕様や条件を考慮して、これらのテスト方法や計算を適切に適用する必要があります。