組み込みエンジニアになるには資格は必要?基本情報処理は取る意味があって役に立つ?

組み込みシステムのソフトウェアエンジニアになるために、取ったほうがいい資格はあるのか?

別の言い方をすると、何かしらの資格がないと組み込みエンジニアになれないのでしょうか?

20年間、組み込みソフトのエンジニアとしてやってきた私が、

自分自身の経験や、周りの組み込みエンジニアに聞いた内容を書いておきます。

結論を言うと、組み込みエンジニアには、特に情報処理系の資格は持っていなくてもなれます。

組み込みシステムエンジニアの仕事は全然できます。

ただし、自己啓発、自分の能力を高める目的として、

  • 情報処理試験(基本情報処理、応用情報、エンベデッドスペシャリストなど)
  • 組込み技術者試験のETEC
  • Linux系の組み込みをする人であれば、LPIC(Linux 技術者認定試験)

とかの勉強をするのは当然意味があります。

試験そのものに合格する/しないに関わらず、仕事以外の時間で、自分が勉強するモチベーションを保つことに意味があります。

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組み込みソフトエンジニアは、情報処理の資格にあんまり興味なし?

では、周りの技術者はどうなのか?

私の周りにいる組込みシステムソフトを開発しているエンジニアは資格は持っているのか?

20代から40代の私の周りのエンジニア10人程度の情報を聞いてみましたが、

情報処理系の資格を持っている人は少ないです。また、今後も受けるような話も聞きません。

東証一部上場企業に所属するエンジニアの話です。

組み込みエンジニアに限定すると、「基本情報処理技術者」ですら持ってない人も多いです。

ちなみに私は、二十代の頃に「基本情報処理技術者」には合格しました。

その後、応用情報技術者試験を一回受けました。でも、不合格。それ以来一回も受験していません。

また、組み込み系に特化したETECの試験についても、私の周りのエンジニアで、受けている人の話は聞いたこともありません。

Web 系とか業務系のソフトウェア開発をやっているエンジニアからみたら、資格を何も持っていなかったり、受けようとしていないのはありえないかもしれません。

でも、組み込み系のエンジニアの周りでは、特に資格の話は出てきません。

ではなぜ、組み込み系のソフトエンジニアは情報処理系の資格を受けてない人が多いのでしょうか?

それは、実際の業務では、組み込みソフトエンジニアの役割は、ソフトウェアだけを開発してればいいわけではないからだと思います。

むしろ、ソフトウェア開発以外の業務の割合が半分程度、もしくは、7割とか8割とかっていう人もいます。

組み込みソフトエンジニアは、ソフトウェア開発もそこそこやるけれども、

ハードウェアに関する仕事も多いです。

ボード(基板)を触ったりできないといけないし、自分が関わっている分野のメカの知識も必要になってきます。

電子回路の知識、機械の知識が必要です。

ボードの回路図が見ながら、自分が作ったファームウェア(ソフトウェア)がちゃんとちゃんと動くかどうかチェックもするのが、

組込みソフトエンジニアの仕事です。

ソフトもハードも両方そこそこ知ってないとやっていけないのが、組み込みソフトエンジニアです。

私が所属する会社内でも、情報処理資格を受けようとか、受けたって話を聞いたことはありません。

大手電機メーカー系のエンジニアの話です。

組み込み系の職場は、

「この資格をいつまでに取りなさい」

とか、

「この情報処理の資格を取ったら、毎月の給料が3000円アップ」

とか、そういう話は出てきません。

ただし、組み込みソフトエンジニアに資格の勉強が全く無意味とは思わない

でも、私が思うに、情報処理の試験(基本情報とか応用情報)って、情報処理系全般の仕事のベースとなる基本知識が問われるテストです。

組み込みソフトエンジニアであっても、勉強しておいて絶対に損はないです。

よく、

「情報処理系の資格を取る意味なんてない」

とかって豪語する人がいますが、それはちょっと違うと思います。

資格自体には、金銭的な価値はないかもしれまえん。出世には直接関係ないかもしれません。

でも、その資格の勉強する過程で、広く浅く、情報処理系のベースとなる知識を身につけることができます。このこと自体に意味があると思います。

まだ20代30代で、何の勉強しようかな?

って、余裕がある状態であれば、情報処理試験の勉強を通して、ベースの知識を身につけるというのもありだと思います。

先ほども言いましたが私は応用情報の試験は20代で1回受けて、合格していません。

でも、その時に対策本で勉強した内容は役に立っています。

40代を過ぎた今、今から情報処理系の試験を受けようとは思いません。

それよりも、組込みエンジニアの場合、

現場で経験を積んで、

「あの人はソフトもできるし、ハードもそこそこ分かる人」

っていう人になった方が得策です。

「ここが分からない時は、あの人に聞くのがいい」

っていう強みを、現場での経験を通して持つのがよいです。

ちなみに私がいる会社の場合、

「(英語の)TOEIC は730点以上は最低取っておいて欲しい」

とかっていうのはよく言われます。

組み込み機器に使う部品が外国製なので、英文が読めないと仕事にならない

っていうこともあるし、

お客さんが海外ってことも多いためです。

組み込み系のエンジニアは、英語やっておくのもありです。

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まとめ

資格もいいけど、

組み込み系の仕事は経験がものをいう場面が多いので、やっぱり開発現場に出てバリバリやるのがスキル・能力を高める秘訣でしょう。

P.S

とはいっても、未経験者がいきなり組み込み系の仕事を現場でやるのは厳しいのも事実。

現場で実際に業務をする1つ前の段階として、組み込み系に特化したスクールで勉強するのも効果的です。

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ソフトができて、ハードもそこそこ分かるっていう人になれば、

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