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モータのセンサレスFOC制御ではシャント抵抗に流れる電流の測定だけでできる?

モータのセンサレスFOC制御において、シャント抵抗を用いた電流の測定は非常に一般的な手法の一つですが、その測定だけで完全にセンサレスFOC制御を実行することは難しいです。シャント抵抗を用いた電流の測定は、制御ループにおける電流フィードバックのための情報を提供するのが主な役割です。

モータのセンサレスFOC制御では何の情報をどのように判断して制御するのか?

センサレスFOC制御(Field-Oriented Control、またはベクトル制御)は、モーターの回転位置や速度のセンサー(例えばホールセンサーやエンコーダ)を使用しないで、高精度な制御を行う技術です。センサレスFOC制御では以下の情報を主に利用し、その情報をもとにモーターの制御を行います。

FOCによるモータ制御の空間ベクトル変換とは?

Field-Oriented Control(FOC)において、空間ベクトル変換(または空間ベクトル変調)は通常、三相モーターの各相に印加される電圧または電流を、線形独立な二次元座標(通常はd−q座標)にマッピングする手法を指します。この変換によって、三相ACモーターは効率的にかつ高精度に制御できます。