ワークライフバランスの取り組みで個人は残業減らすべきか長時間労働するべきか迷った時に読む本

日本電産社長の永守重信さんが書いた本

ワークライフバランスの取り組み。

会社では、

会社(というか労働組合)「なるべく残業を減らして、休み(有給・年休)をしっかり取り、家庭と仕事の両立を図りましょう」

とかって、聞き心地の良い言葉が聞かれる時代です。

でも一方で、心の中の一部には、

私「本当に自分みたいな出来の悪い人間が、残業なしで、休みも多く取っていいのか?

これからの会社人生でも、リストラされずにやっていけるのかな?」

と不安になる一面もあります。

同じように思う方も多いと思います。

私みたいに、大した学歴もないし、三流大学で、要領も悪いし、同じことを何回も繰り返さないと人と同じレベルに達しないし。

そんな不器用な人間が、ワークライフバランスという言葉を鵜呑みにして、

これまでよりも働く時間を減らして、有給もたくさんとって、5年後10年後も会社の一線で働くことができるのか?

どういう働き方をすればいいのか?

そんな不安で、モヤモヤした時に読むとよい本です。

「人を動かす人になれ すぐやる 必ずやる できるまでやる」

日本電産創業者の永守重信さんが書いた本です。

2021年の今から20年くらい前の本です。

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「短時間労働とか、休みとか、甘いこと言ってる場合じゃねえよ」

っていうのを思い出させてくれます。

2020年前後、さすがの永守さんも、時代の流れでしょうか、「長時間労働はさせない方針」とかネットの記事のコメントで出ていました。

でも、よくよく永守さんのコメントを読んでみると、ご自身は仕事をしたくてしたくてしょうがないとおっしゃっています。

ご自身は長時間労働はやめてないようです。

時代の流れで、公の場で「長時間労働をするべき」

なんてニュアンスのことが言えないのもあると思います。

でも本音では、2021年時点でも、

「出来の悪い奴は時間で稼ぐしかね。長時間労働して挽回するしかない」

っていうお気持ちは変わらないと思います。

本書から、3箇所を引用しておきます。

ここを読めば、やっぱり出来の悪い奴は長時間ほどするしかないよなって、身にしみてわかると思います。

何があっても休まない

57ページ

最後は休まないということ。

わが社例で言えば、創業から参加してくれた人には風邪で40°近い熱があろうが、前夜の午前3時、4時まで残業をしようが必ず定刻までに出勤する

これはあくまで、人望を得るために絶対必要な条件のひとつとして書いてある事例です。

断片的な引用なので、誤解をしないように本書の章を全部読んだ方がいいですが、

とにかく、「何があっても休まない」という気概が大事だということを言っています。

もちろん、実際には高熱だったら体が動かないから無理だし、人に感染させて迷惑かけるし。

コロナ禍の今の時代、休むべきだと思います。

実際に出社するかどうかっていうのは別の話で、

「熱があって体調悪かろうが、仕事のことを気にして、やる気があるかどうか?」

ということがポイントです。

よく休む人は期待できない

105ページ

私は日頃から、

「夜2時間遅くまで残業をしている人よりも、朝30分早く出社する人を重視する」

「よく休む人は信頼も期待もできない」

と社員よく話すが、これは小さな心がけが思わぬ成果に結びついたり、

逆に致命傷にもなりかねないことを身をもって体験してきたからだ。

この章では、「夜遅く仕事するよりも、朝早くするほうが価値がある」ということを言っている章です。

が、ここで大事なのは、朝型なのか夜型なのかよりも、やっぱり気持ちの問題。

1分でも長く仕事する。

仕事をする日を1日でも多く設ける。

とか、どれだけ自分の時間をフルに仕事に割り振る気持ちがあるか?

という気持ちの問題を問われていると思います。

人より長時間働けばいいだけ

最後にもう1つ引用

自分のことを出来が悪いと実感していて、劣等感を持っている人にとってやる気のでる言葉です。

世の中の競争なんて・・(途中省略)・・ 勝つのはそんなに難しいことではない。

「人よりちょっとだけ努力したらいい」

と彼らを相手に私は話を始める。

さらに会社でも、個人でも、相手の力が少しだけ上なら時間で勝負すれば勝てる。

つまり相手が夕方の6時まで仕事をしているのなら、こちらは6時半まで。

相手が8時までならば、我々は8時半まで働く。

そうやって我が社はライバルとの競争に勝ってきたと続ける

こちらの記事も書きましたが、竹田陽一さんが言ってることと全く同じです。

同僚(同期)エンジニアがワークライフバランスで有給取ったり定時帰りしてくれた方がライバルに勝てて助かるって話

人と同じことしてたら、抜きんでることは無理。

当たり前の話ですね。

ましてや、自分が出来の悪い人間なら、人より多く働くしかありません

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まとめ

ということは、自ずと答えが出ますよね。

  • 仕事で成果を残したい
  • 給料下げたくない
  • リストラされない人間になりたい

と思ったら、人より働くしかない。

つまり、周りの人がワークライフバランスと言って、

残業時間を減らしたり、

定時帰りしたり、

有給をしっかり取ったりしているような同じ行動をしてはだめ。

自分は同じことをしてはいけません。

今まで通り、人よりも多く仕事をして、人よりも多く出勤するしかない。

私のように、持ち家もなし、土地もなし、資産なし、人脈もなし、大した学歴もなし。

出来がいい人間でない場合は、世の中の流れに惑わされず、

コツコツ真面目に、出来る限り長く仕事する。

これしかないなって言い聞かせています。

でも、時折、「やっぱり僕もサボりたいな」とかって思う時があります。

そんな時、本書「人を動かす人になれ すぐやる 必ずやる できるまでやる」

を読み返すと、また心が仕事人間に戻れます。

本書のメインターゲットの読者は、課長とか部長とか、組織の上位職制にいる人向けです。

ですが、平社員、一般社員が読んでも、十分に働くための意識づけとしては読む価値があります。

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