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組込みシステムのソフトウェア開発で PID 制御を使用することになりました。
そのため PID 制御に関しての本を複数選んで読んでいます。
その中の一つ。手に取ったのがこちら
「PID 制御 現代制御論の視点から」
という本です↓
私の感想を言うと、
組込みシステムのソフトウェア開発をする上では、
こちらの本、内容が難しすぎて分野違いの本でした。
著者の志水清孝さんは、慶應義塾大学大学院修士課程修了、ケース工科大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。
学術的な本でした「PID 制御 現代制御論の視点から」
というのも、こちらの本は、
もちろん、PID 制御について非常に詳しく書いてあるんです。
が、
難しい数式がずらずらずらずらずらーっと書いてあります。
Amazon の目次を見るとなんとなくわかるかもしれませんが、
PID 制御、フィードバック制御について、
微分方程式や行列の式が出てきたり、積分の式が出てきたり、
とにかく数式だらけなんですね。
実際の製品に組み込まれる自動制御系システムで、どうやって PID 制御を実装するか?
というところの実践的な内容ではありません。
学問です。
大学の授業みたいな内容です。
内容難しい。
線形多変数システムの PID 制御とか、
静的出力フィードバック制御の最適安定化条件とか、
リカッチ方程式の導出
とか、
いやー、もうお手上げ!
まとめ
この本を書かれたのは慶應義塾大学の清水教授です。
本当に頭のいい人が、頭のいい人のために書かれた本だなってのがわかります。
古典制御ではなくて、現代制御の論点で書かれた本です。
難しい数式がよく分かる、
あるいは、
数式を使ってPID制御の研究をしたいという方にはもってこいの本です。
私のような、いち組込みシステムの位置エンジニアとして PID 制御を組み込もう
という必要に迫られた人には向いていません!