組み込みエンジニアって難しいというイメージを持つ人が多いみたいですが、
なぜでしょうか?
同じエンジニアであっても、組み込み以外のWeb系とか業務系っていう分野の
人から
「組み込み系は特殊だからなームリだ」
てな感じのことを聞いたこと聞いたこともあります。
なぜか?
その答えが、「トコトンやさしい組込みシステムの本」に書いてあります。
読んでて、ほんとその通りだなと思っています。
組み込みエンジニアはなぜ難しいといわれるのか?
一言で言うとなぜ難しいかって、
組込みソフトエンジニアはソフトさえあってればいいできればいいってものじゃないからです。
ハードウェアについても理解してないといけないからです。
本書の内容に沿って言うと、
組み込みシステムで作る製品について、ハードウェアとソフトウェアに役割分担してどのように作るかを仕様書に作る必要があります。
その後、ソフトウェア開発とハードウェア開発に分かれるのですが、
ハードウェア開発の中には電子回路とメカを含めた仕様を考えなければいけません
そこが難しいんですね。
ソフト的には論理的に正しく動いていても、
ハードウェア、つまり使っているボードやチップがうまく動かなかったり、
さっきまで動いていたけど、熱が発生して突然動かなくなった。
あれ?
10分間は動いていたけど、だんだん動きが鈍くなってきた。
とか、ソフト屋さんからすると、怪奇現象のようなトラブルが発生するのは日常茶飯事です。
組み込みエンジニアだったら、ソフトウェアだけ開発すればいいわけではない
組み込みエンジニアは、
ソフト屋だから、ソフトさえ仕様通り正しく作っていればいい
っていうもんではありません。
そりゃ、大企業で、お金に余裕があるプロジェクトの中で仕事をしていれば別かもしれません。ソフト屋さんははソフトの開発だけやって、ハードは専門のハード屋さん、ボード屋さん、メカ屋さん、それぞれスペシャリストがいるならいいでしょう。
でも、ほとんどの開発案件って、完全分業ができるほど人員に余裕があるわけではありません。
一人で、ボードの仕様作り、ボードの部品選定、ボードの設計がひと段落ついたらボード製作業者にいったん業務を委託。
その間に、ボードを動かすためのソフトウェアのコーディング。
そして、ボードが完成したら、ソフトウェアをマイコンに書き込んでボードを使ったデバッグ。
てな感じで、時系列に一人の人があれもこれもやっていく、というのが、組み込み系エンジニアの宿命です。
もちろん、完全分業制で仕事ができるなら、それにこしたことはないです。
それは理想的な話。
まとめ
組み込みソフトエンジニアは、ソフトだけやってりゃいいってもんじゃないところが、
WEB系や業務系と言われているようなソフトウェアエンジニアと違うところ。
これを難しくて、嫌だなーと敬遠するか?
逆に、
ハードウェア含めていろんな知識や経験が必要なところが面白い。
と思えるか?
この辺が、組み込みエンジニアになって不幸と感じるか、幸せと感じるかの分かれ目でしょう。
組み込みエンジニアは、苦しくても真面目に長年コツコツ努力すれば、重宝されるのは比較的簡単です。
だって、組み込みエンジニアは10年、20年、30年と経験すればするほど、
ノウハウが蓄積されて、希少価値が高いエンジニアとしてみてくれるので。
P.S
組み込みシステムの理解を深める一番の早道は、
とっとと開発現場にでることです。
レバテックキャリアは、組み込み系エンジニアの募集も数多くありました。
登録は無料なので、とりあえず登録しておくのがよいです↓