ダイオードとショットキーダイオードの違いは?Schottky Barrier Rectifierの電流が流れる方向も

「普通のダイオード(=PN接合ダイオード)」と「ショットキーダイオード(Schottky Diode)」は、見た目は似ていても構造も特性も違いがあります。

以下に分かりやすく比較表と解説で説明します。

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✅ 普通のダイオード vs ショットキーダイオード 比較表

特性項目普通のダイオード(PN接合)ショットキーダイオード(金属-半導体接合)
接合の種類P型 + N型半導体金属 + N型半導体
順方向電圧降下 Vf0.6V~0.7V(Si)0.2V~0.4V
スイッチング速度遅い(μsレベル)速い(nsレベル)
逆回復時間数十〜数百ns非常に短い(ほぼ0)
逆耐圧(VR)高い製品もある(1000V超)低め(多くは100V以下)
リーク電流少ないやや多い(温度に依存)
主な用途整流、保護、汎用回路など高速スイッチング、DC/DC用途など

✅ それぞれの特徴まとめ

▶ 普通のダイオード(PN接合ダイオード)

  • 構造がシンプルで汎用性が高い

  • 高電圧用途(整流ブリッジなど)に強い

  • スイッチング速度は遅めなので、スイッチング電源にはやや不向き

▶ ショットキーダイオード(Schottky Diode)

  • 順方向電圧が低いため、効率重視の用途に最適

  • 高速でオンオフできるので、DC/DCコンバータやロジック保護に◎

  • ただし、逆耐圧が低く、温度上昇でリーク電流が増えやすいので注意


✅ 実用面での選び分け

目的適したダイオード
家電などのAC整流普通のダイオード(1N4007など)
スイッチング電源、DC/DC回路ショットキーダイオード(SS14, MBRシリーズなど)
高耐圧が必要普通のダイオード(耐圧600V以上)
発熱を減らしたいショットキー(低Vfで効率向上)

✅ まとめ:

ショットキーダイオードは「速くて効率が良い」けど「逆耐圧に弱い」
普通のダイオードは「頑丈で高耐圧」だけど「効率はやや劣る」

Schottky Barrier Rectifierの電流が流れる方向

Schottky Barrier Rectifier(ショットキーバリア整流ダイオード)**の「電流が流れる方向」は、普通のダイオードと同じです。


✅ 結論:

電流は「アノード → カソード」の方向にしか流れません。
→ ダイオードの矢印の向きと同じ方向に流れます。


✅ ショットキーダイオードの極性記号:

アノード(+) カソード(−)
│ │
│ ▼
▶────[ D ]───────
↑ 矢印の向き

この記号の「▶」の向きが、電流が流れる方向です(順方向)。


✅ 順方向と逆方向:

状態電圧条件導通するか?説明
順方向アノードがカソードより高い電圧✅ 流れる電流が矢印の方向に流れる
逆方向カソードがアノードより高い電圧❌ 流れないショットキーは逆耐圧が低いので注意

✅ ショットキーの特徴:

  • 順方向電圧降下(Vf)が低い(0.2V〜0.4V程度)

  • 高速スイッチング対応

  • 逆耐圧が低め(20〜100V程度が多い)

そのため、効率が重要なDC/DCコンバータのフリーホイールダイオードなどに最適です。

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✅ まとめ図:

 電流が流れる方向:
    + → アノード → カソード → −

 逆方向(− → カソード → アノード → +)には流れない(ブロックされる)

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なんだかなあ、週末、長期連休になるたびに今の会社の仕事が嫌になるときってあります。

人生短いですからね。

今は人手不足だし、がまんしすぎる必要はないですね↓

テックハブニュービー

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