【初心者向け】熱式風速計とは?仕組み・用途・電気回路まで図解でやさしく解説

空気やガスの流れ(風速)を正確に測定するために使われる「熱式風速計」。
この記事では、その仕組み・構造・使われる場面・電子ブロック図まで、初心者でも理解できるようにやさしく解説します。

スポンサーリンク

熱式風速計の基本原理|冷え方で流速がわかる

熱式風速計は、「加熱したセンサが、どれだけ空気で冷やされるか」を測ることで、流れる速さを計算します。

🔧 原理の流れ:

  1. 細いヒーター(ワイヤーやフィルム)を電気で加熱する
  2. 空気がそのヒーターに当たって流れると、熱が奪われてヒーターが冷える
  3. ヒーターの温度変化(≒抵抗変化)を測る
  4. どれだけ冷えたか → 流速(m/s)に換算

構造・ブロック図で見る熱式風速計の仕組み

🧱 典型的な構成ブロック:

  • ヒーター(加熱素子):抵抗線やサーミスタなど
  • 温度センサ(RTDやサーミスタ):ヒーターと一体/別体
  • 電流制御回路(FET+DAC):ヒーター電流を安定制御
  • ADC+MCU:温度変化を読み取り、演算ロジックで流速に換算
  • 温度補償用RTD:外気温に影響されないよう補正処理

※回路図やMCU構成が必要な場合は、別記事で紹介します。

どこで使われているの?主な用途例

分野具体例
空調・換気ダクト内の風量監視、換気制御
自動車吸気センサ、HVAC制御
医療・分析装置呼吸モニタ、クリーンルーム内の流れ管理
ドローン・ロボット空中での風の影響検知

メリット・デメリットまとめ

メリットデメリット
小型・応答性が高い気体の種類や温度に影響されやすい
コストが安い風向きに敏感な場合がある(非対称)
ノーメカで静か高速風にはやや弱い構造も

よくある質問(FAQ)

Q. 風速センサと流量センサの違いは?

→ 風速センサは「スピード(m/s)」を測る。流量センサは「量(L/minやsccm)」を測る。

Q. 気体の種類によって精度は変わる?

→ はい。熱伝導率が違うので、ガスごとに校正が必要な場合があります。

スポンサーリンク

まとめ|熱式風速計は「空気の冷まし方」で流れを読むスマートセンサ

熱式風速計は空気による冷却量を利用した高感度なセンサです。
HVAC・医療機器・車載など幅広く活用されており、熱×センサ×MCUの技術が詰まっています。

--------------
なんだかなあ、週末、長期連休になるたびに今の会社の仕事が嫌になるときってあります。

人生短いですからね。

今は人手不足だし、がまんしすぎる必要はないですね↓

テックハブニュービー

スポンサーリンク



スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする