MOSFETを使った電子回路で、ゲートに抵抗値が入っています。
この抵抗はなぜ必要なのか?
その点について分かりやすく書いてある書籍が
「パワーMOSFET活用の基礎と実際 実験で学ぶ高速パワースイッチングのノウハウ」
でした。
著者の稲葉保さんの書籍は、文章が非常にわかりやすいです。専門分野に詳しくない人が読んでも、比較的理解がしやすいです。
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MOSFETのゲートに抵抗入れるのは安定動作のため
29ページを引用させていただきます。
安定動作の目的でゲートに数Ωから数10オームの抵抗をRGを挿入するのが常識です。
常識って書いてありました。
当たり前、当然のようにゲートに抵抗を入れるもの。
ということが本書で分かりました。
私は、初めて知りました。
ページ41前後には、ゲート信号に入れる抵抗値が分かると、動作がどのように変わるのか?
実測の結果を基に書いてあります。
ページ41を引用します。
スイッチング動作安定化のために挿入するのですが、とくにパワーMOSを並列接続したときに生じるON時の寄生発振を防止するときなどに効果的です。
まとめ
ゲート直列抵抗が0Ω時は、負荷抵抗や配線インダクタンスによる影響を受ける。
ゲート直列抵抗値を大きくすると、立ち上がり時間と立ち上がり時間が遅くなる。この場合、
高周波ノイズが発生しにくくなる。一方で、スイッチング損失は増加する。
抵抗値を全く入れないのも問題だが、入れすぎると立ち上がりや立下りが遅くなったりする。
ちょうどいい具合のゲート直列抵抗値が必要ということ。
一般的には、数Ωから数10Ωの抵抗値が常識的。
そのようなことが本書から分かりました。
私のような文系出身で、ソフトウェア開発がメインのエンジニアにでも、理解しやすい本です。