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電子工作の基本的な勉強する本を読み漁っています
その中で今回読んだ本のひとつが
「電子工作の職人技 楽しく工作しながら電気の基礎をしっかり習得」
こちらの本は
- 電子工作の初心者、初学者が、各部品の動作の基礎を勉強したい人
- どんな工作キットで、どんな面白い電子工作をすることができるかを知りたい人
に参考になる本でした。
結構、電子工作について詳しく書いてあるんですが、
実は本書、電子工学と言うか、電子回路を日常的に扱う仕事をしている方が書いた本ではありません。
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目次
心から電子工作が好きな人が書いた面白い本
著者の高瀬和則さんは、看護師、臨床工学技師として地方の総合病院に在職されている方。ME専門認定士、体外循環技術認定士、透析技術認定士。
経歴を見る限り、完全趣味で電子工作をやっているように見受けられます。
本書の中身は、どこかの工学部の教授が書いたような堅苦しい本ではないです。ざっくばらんに、堅苦しくない言葉遣いで書かれている点が好感をもてます。
本当に心から電子工作を楽しんでいる方が書かれたんだなってのがひしひしと感じてくる一冊でした。
内容がとっつきやすいので、
- 趣味で電子工学を工作やろうとしている方
- 仕事で必要だけれども、まだまだ初心者で電子回路を勉強している方
にはオススメできますね。
「電子工作の職人技」に載っている電子工作の例
さて、具体的にどんな電子工作を紹介しているかと言うと、
- 三端子レギュレータによる可変安定化電源
- ソーラー発電によるポータブル電源
- 赤外線カメラシステム
- 高出力オーディオアンプ
- スピーカーの電気柵
- LCFメーターキット
- LCD オシロスコープキット
工作の難易度的には、完全初心者ではちょっと難しいかもしれません。
ただ、自分で作品おを作らなくても、作っている物自体が面白いし、生活にちょっぴり役立つようなものなので、読むだけでも楽しいです。
例えば、赤外線カメラとか、6000ボルトの電気柵。
こんな仕組みで動作するんだっていうのが分かって興味深かったですね。
私は電子工作、電子回路の知識を全体的に学ぶ、知識を頭に入れる目的で本書を読んだので実際には作っていません。
面白かった内容というか、勉強になった内容を2つ書いておきます。
6000ボルトの電子柵
まず、6000ボルトの電気柵。
102ページの引用です。
人間は1mAから電撃を感じ始め、9mAで筋肉が硬直し、50mAを超える電流では命の危険があると言われています。
50mAが流れたら命の危険があるんですね。初めて知りました。
一方で、6000ボルトもの電圧をかけるキットを作って感電大丈夫なの?
って思いながら本書を読み進めていました。
なるほど、こういう理屈なのかっていう箇所を引用します。
電池でエネルギーを供給するブロッキング回路などで電圧を高くできても、
大きな電流を流す能力がないからです。
今回の回路では、回路全体の電流でも50mA程度。
最大でも出力電流はごくわずかな時間に4mA程度しか流れません。
また、人間には2Kオームの接触抵抗や500オーム程度の内部抵抗があるので、
その4mAも体に流すことは不可能です。
感電しないからくりは、電源に乾電池を使ったキットなので、6000Vを発生させても感電する恐れはないということ。
6000Vって大電圧かけちゃって大丈夫なの?
って思っちゃいました。
電池だから感電する恐れはないとしても、刺激的な工作で面白い。
LCFメーターキット
もう一つが、LCFメーターキット。
これ何の略なのか、分かりませんでした。
111ページを引用します。
LCFメーターとは
- L はリアクタンス(コイル)
- C はキャパシタンス(コンデンサ)
- F はフリークエンシー(周波数)
の頭文字をとったもの。
コイルのインダクタ、コンデンサの容量、周波数を測定できる計測器。
これを秋月電子で売ってるキットで3000円以下で作ることができるという内容。
キットの作り方も紹介しています。
通常購入したら数万円すうような測定器を自分で作れるなんて。
dBと倍率の変換式を思い出すなら
オーディオアンプの章では、
電圧利得(ゲイン)の計算の式もちゃんと説明しています。
どうやって利得と倍率の変換をするかっていうのもわかりやすく書いてあります。
例えば40dB の場合、
20log X =40dB
両辺を20で割って
log x =2dB
10の2乗の値になるので100倍。
分かりやすくdB計算の仕方が書いてあります。
本書95ページです。
まとめ
電子工作の作品例については、完全初心者では少々難しい内容が書いてあるかもしれません。
でも、なんといっても読んでいて面白い。
実用的に役に立つような工作が書いてあるので、趣味で電子工作をしようとしてる人のモチベーションになります。
やっぱり、心から電子工作が好きで、本業でやってるわけじゃないのにやっている人が書いているところに、本書の醍醐味があると思います
もう一度いうと、
- 電子工作をこれから始めようとする方
- 特に趣味でやろうとしてる方
- 本業で電子回路を勉強しようとしてるけど、どうしても勉強できない。抵抗がある方
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