スロープチャートをExcelで簡単に作る方法を解説

— 2つの年次データの変化を直感的に可視化する方法 —**

スロープチャート(Slope Chart)は、
「ある項目が、2つの時点でどう変化したのか」をひと目で理解できる可視化手法です。

売上順位、満足度順位、社内スコア、需要量、投票結果など、
「変化を読み解く」シーンで抜群の効果を発揮します。

今回は、Excelだけで“順位スロープチャート”を作る手順を、
誰でも再現できるように丁寧に解説します。

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🧩 1. スロープチャートとは?

スロープチャートは、
2つの時点間の値または順位の変化を“線の傾き”で表すグラフです。

下記のように、
左端が前年(例:2024)、右端が今年(例:2025)という構造で、

  • 上にいくほど順位が高い
  • 線が上がれば順位アップ
  • 線が下がれば順位ダウン

を直感的に理解できます。

分析でも資料作成でも、とても役立つビジュアル手法です。


🧩 2. 準備するデータは“たった3列”

以下の形式があればOKです:

ItemRank_2024Rank_2025
A13
B21
C34
D42
  • Item:分析対象(商品名・サービス名・部門名など自由)
  • Rank_2024:2024年の順位(1位が最上位)
  • Rank_2025:2025年の順位

ポイント
片方の年にしか存在しない場合は「圏外扱い」で順位最大値+1を付与するとよいです。


🧩 3. 横持ち(ワイド形式)に変換する

スロープチャートは「2点を線で結ぶ構造」なので、
Excelでは次のフォーマットが必要です:

Item20242025
A13
B21
C34
D42

Rank_2024 → “2024”
Rank_2025 → “2025”
というようにヘッダーを変更するだけでOKです。


🧩 4. 折れ線グラフを挿入する

  1. 上記 3 列(Item〜2025)を選択
  2. 挿入 → 折れ線 →[マーカー付き折れ線]

この段階では、横軸が Item のままでも気にしなくて大丈夫です。


🧩 5. 横軸を「2024」「2025」に変更する(超重要)

スロープチャートの“肝”になる部分です。

  1. グラフをクリック
  2. [グラフのデザイン]→[データの選択]
  3. 右側の「横(項目)軸ラベル」→ [編集]
  4. Excel上の空きセルに
    • X1 に 2024
    • X2 に 2025
      と入力し、X1:X2 を軸ラベルに設定

→ 横軸が 2024|2025 の2ポイントになる!


🧩 6. 縦軸を “順位” に最適化する(1位を上に)

  1. 縦軸を右クリック → [軸の書式設定]
  2. 「軸を反転する」 にチェック
  3. 主単位を 1 にすると読みやすい
  4. 必要に応じて最大値・最小値を固定

これで本来の「順位の上下方向」が整います。


🧩 7. 左右の点に Item 名を表示(ラベル付け)

スロープチャートの可読性は ラベル位置で決まります。

オススメは以下の配置:

  • 左端(2024の点):Item 名を “左側” に表示
  • 右端(2025の点):Item 名を “右側” に表示

手動のやり方

  1. 線をクリック
  2. 左端の点をもう一度クリック(単一点選択)
  3. 右クリック → [データラベルの追加]
  4. 表示内容は “系列名(=Item名)”のみ
  5. 位置は

右端も同様にラベルを付け、位置を にします。


🧩 8.(任意)大量の項目がある場合は色分けを使う

  • カテゴリ別で色を統一する
  • 重要項目だけ太線にする
  • その他は淡色にする(視覚負荷が下がる)

Excelでも手動設定できますが、
項目が多い場合は VBA で一括処理が便利です。


🧩 9.(任意)一般公開しても問題ない VBA マクロ

■ 全系列をオレンジに統一するマクロ

Sub PaintAllOrange()
    Dim ch As Chart, s As Series

    If ActiveChart Is Nothing Then
        MsgBox "グラフを選択してください。"
        Exit Sub
    End If

    Set ch = ActiveChart

    Dim orangeRGB As Long
    orangeRGB = RGB(255, 165, 0)

    For Each s In ch.SeriesCollection
        With s.Format.Line
            .ForeColor.RGB = orangeRGB
            .Weight = 1.8
        End With

        s.MarkerForegroundColor = orangeRGB
        s.MarkerBackgroundColor = orangeRGB
    Next s
End Sub
■ 左右端に Item 名ラベルを自動付与するマクロ

Sub LabelBothEnds()
    Dim ch As Chart, s As Series
    
    If ActiveChart Is Nothing Then
        MsgBox "グラフを選択してください。"
        Exit Sub
    End If
    
    Set ch = ActiveChart
    ch.HasLegend = False
    
    For Each s In ch.SeriesCollection
        If s.Points.Count >= 2 Then

            With s.Points(1)
                .HasDataLabel = True
                .DataLabel.ShowSeriesName = True
                .DataLabel.Position = xlLabelPositionLeft
            End With

            With s.Points(2)
                .HasDataLabel = True
                .DataLabel.ShowSeriesName = True
                .DataLabel.Position = xlLabelPositionRight
            End With

        End If
    Next s
End Sub
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🧩 10. 仕上げのコツ(プロ品質)

  • 凡例は消し、ラベルに統一した方が読みやすい
  • ラベルが重なる場合は少し上下にドラッグして調整
  • 線の太さは 1.5〜2.0 pt 程度
  • “Outside Ranking” / “Out of Top 20” などの注釈で圏外の項目を説明
  • 全体版+Top20版の2種類を作ると資料で使いやすい

📌 まとめ

Excelでもスロープチャートは簡単に作れます。
特に順位の変動を示したい時は、
スロープチャートが最も直感的で説得力のある表現手法です。

本記事をベースにすれば、
誰でも再現・応用ができ、
資料作成・データ分析・報告会用グラフとしてすぐ活躍します。

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なんだかなあ、週末、長期連休になるたびに今の会社の仕事が嫌になるときってあります。

人生短いですからね。

今は人手不足だし、がまんしすぎる必要はないですね↓

テックハブニュービー

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