転職面接では、面接官(会社側)から応募者(自分)への質問の場にだけするのはもったいない。
自分から逆に会社側へ質問し、相手の会社を知る良い機会です。
いわゆる逆質問。
では、せっかくの面接の機会。
限られた時間の中で、
これだけは面接の時に相手の会社(面接官・人事部門)に聞いておくべき3つの質問を取り上げます。
私自身は1つの会社に18年以上勤めておりますが、職場で転職者の受け入れは何度も経験があります。
中には、
「あんまりうちの会社に適してないんじゃない?転職失敗だったんじゃないの?」
と思ってしまう残念な例も見受けらます。
そのため、転職失敗を面接の段階で防ぐ、逆質問について取り上げました。
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目次
転職面接(面談)の逆質問で面接官や人事に聞くべき例3つはこれ
逆質問した方がよい3つの内容は何か?
まず、答えから。
「このまま今の会社に行っていいのか? と一度でも思ったら読む転職の思考法」
という本からの引用です。
104ページ
- どんな人物を求めていてどんな活躍を期待しているのか?
- 今、一番社内で活躍し、評価されているのはどんな人物か?なぜ活躍しているのか?
- 自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?
以上の3点が、ぜひ聞いておきたいこと。
これらの質問をし、会社側からの返答を聞く。
そして、その返答内容が、
「ああ、自分がこの会社で働いているイメージが出来るな。活躍できるイメージが持てるな」
と思えば、入社に値すると判断しても良いということ。
どんな人物を求めていてどんな活躍を期待しているのか?
「今すぐ今の会社を辞めて、転職先を早く見つけたい」
という焦りの気持ちがあると、とにかく採用してもらえる会社に入ってしまえと思いがち。
でも、転職先の会社の職場環境が今の会社に比べてもっと自分に合わなかったら最悪です。それこそ、転職しない方がよかった、ということになりかねません。
転職先候補の会社の面接官の方は自分を気に入ってくれることはもちろん重要。
一方、逆に、応募者である自分が「会社に違和感を感じない」ことの方がもっと重要です。
そのために、
- どんな人物を求めていてどんな活躍を期待しているのか?
は絶対に聞いておきたい内容。
今、一番社内で活躍し、評価されているのはどんな人物か?なぜ活躍しているのか?
2番目も基本的には同じ考え方です。
一番注意すべき転職の応募者は、大手の会社、東証一部上場企業、一流企業と言われている会社に勤めている人だと思います。
面接先の採用担当者だって、面接や書類選考で、その応募者の適正が完全に把握出来るわけではありません。なので、経歴も判断材料とすることもあるでしょう。
「この応募者は、大手の○○会社の出身者だから採用しよう」
「有名大学出身だし、少なくともバカな奴ではないだろう」
とかいうイメージが判断材料になる可能性は十分にあります。
企業側から期待される能力、業務内容を確認するためにも、自分から面接官に対し
「社内で活躍している人はどんな人か?理由は?」
を企業側に答えてもらうのが効果的。
そこで認識が違ったり、自分と合わないなと感じたらこちらから入社を断る理由になります。
自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?
中途採用で転職する場合に必須の逆質問です。
特に、老舗の会社、大手の会社に応募した時にはこの質問はした方がよい。
なぜなら、新卒でずーっと生え抜きの社員でほとんどが占めている可能性が高いからです。
そんな職場にポツンと中途採用で入ったらどうでしょうか?
周りは、人間関係がガチガチに固まっている、長年の付き合いの間柄。
お互い、その人となりを知っている関係。
業務のやり取りは、暗黙知で進められていることも多いはず。
そこへ、突然見知らぬ者が入社してきたらどうでしょうか?
20代前半の若者ならまだしも、30才後半、40才を過ぎたような中堅以上の人が入社して馴染めるでしょうか?
仕事の出来不出来、能力、スキルの以前に、職場に居づらいじゃないですか?
別の言い方をすると、
相当なスキル・能力を持って入社しないと転職先で生き残れない
「新卒採用で入社した人ばかりの職場なのに、中途採用で迎えいれられる理由は何か?」
を知っておきたいところ。
きっと、生え抜きの新卒採用者にはもっていない何かを中途採用者に期待しているはず。
例えば、
- マネジメントスキル
- 新規事業を起こそうと思っていて、その分野に明るい人が欲しい
- 新卒で育ってきた人が安定志向、保守的な人達ばかり。だから、活気のある外部の空気を入れたい
など。
どういうところで中途採用者に期待してるのか?
を期待したい。
まとめ
新卒面接でもそうですが、転職面接も、相手の会社からの質問に答えるだけの場ではありません。
逆質問は、転職希望者が相手の会社の実情を知る良い機会にもなります。
なるべく情報を吸い取って、
「転職してもいいかな?」
という判断材料を収集する場に使うのが、転職失敗を防ぐ成功の条件です。